2011年11月7日月曜日

私屋カヲル先生の『こどものじかん』の感想

この感想は、私自身がツイートしたもので、Togetterにまとめられた内容から持ってきています。

まとめられている先は、次の場所です。

『ないしょのつぼみ』すら規制したい人がいる!? #hijitsuzai #hijituzai (+α: 今の性教育はどうなっているか?)
http://togetter.com/li/147455

『こどものじかん』の感想

『こどものじかん』1~10巻を読んだ。個人的には18歳以上の大人向けの作品で、萌え要素のあるロリエロシーンをパロディとして受け止められる人にはお勧めできる作品。逆に、ロリエロがだめだったり、萌え的要素の絵柄が自分に合わなかったり、パンチラ等に嫌悪する人にはお勧めできない。
『こどものじかん』は、基本エロパロマンガだが、エッチ要素やパロディー以外に重要なメッセージを込めた作品だと私は感じた。絵柄のこともあり、バックベアード様が降臨するようなエッチな場面もある。しかし、それだけに目を奪われたら、この作品の本質的なメッセージ性が見えなくなる。
条例に引っかかるかについて、個人の主観的な見方だが、この作品は、性的感情を刺激する作品であるかは微妙なところ。10巻まで読んだ限りにおいては、子どもの性に関する健全な判断能力の形成を妨げるというのはないと思う。
個人的主観で、エロページ数を調べてみた。 1巻 - 6/185, 2巻 - 5/188, 3巻 - 5/189, 4巻 - 7/188, 5巻 - 4/194, 6巻 - 9/195, 7巻 - 8/197, 8巻 - 9/197, 9巻 - 8/197, 10巻 - 8/197
性器を強調する、直接的なエロ表現が少ないので、エロページの比率がかなり下がった。実際はもっと多いかもしれないが、2倍まではいかないように思う。したがって、有害率は1/10まで行くかは微妙。
内容については、18歳未満の子どもに積極的に見せたいとは思わない。ただし、これから親や教師になる人に対しては、むしろ、一度読んでみる価値はあるかもしれない。これは、大人視点で子どもと接することを描いた、大人向けの本だ。ただし、成年マークを付けるのはふさわしくないと思う。
「『ないしょのつぼみ』すら規制したい人がいる…( http://togetter.com/li/147455 )」の発言を読んでいただけるとわかる通り、表面的にはロリマンガに見えるが、本質は違う。
まとめでは「成長物語」と発言されている。それは正しいと思うが、私は別の側面も感じた。それは、「教師である大人が子どもと接することの戸惑いや不安」だ。作中で大人が戸惑うのと同様、私たち大人も現実の子どもに対して戸惑うと思う。その意味で共感を呼ぶ作品だと思う。
子どもは小学校高学年から中学生にかけて、心身ともに急激に成長する。まして、女の子は小学校中高学年で急成長する。みなさんも、小学校中高年の時に女の子の方が身長が高くなったり、胸が大きくなって気になったことはないか?
自分が小学校高学年の頃は、体育館に行くとき等で整列した時に女の子が身長が高くなっているのに気がついたり、胸が大きくなっているのをチラッと見たりと、口には出してないけど、内心気になっていた。
中学生の頃であれば、中一の文化祭の準備で女の子の家に行ったとき、女の子からエッチな話を振られて戸惑ったことがあった。その経験を考えると、(作中みたいに頻繁にはないだろうが)九重りんのような行動があり得ないとは、私からは言えない。
教師であれば、子どもを指導しなければならない立場だから、女の子の急激な心身の成長には戸惑うはずだ。その意味で、もし小学校中高学年の女の子と接する、当事者になった場合を考えながら読むと、共感を感じてしまう。
また、教育現場での性に関する悩みもたくさん出てくる。それに対する最善の解決方法を描いているかは定かではないが、間違っているとは言えないし、問題提起していること自体、評価されるべき作品だ。
絵柄がかわいいから、勘違いして買われても困るという意見があるかもしれない。これはお店が青年向けコミックとして分類してもらえたらと思う(地元の書店ではしてた)。読み進めて内容を考えると、九重りん達のキャラクターを考えると、個人的にはこの絵柄が最適だと思う。
最新の9・10巻を読んでいると、3年B組金八先生の雰囲気を思い出す。生徒に全力を傾ける。しかし、思い通りにいかない。不格好さを見せながら、生徒と向き合う場面が、金八先生と青木先生が少しダブって見えてくる。やはり、思春期の子どもと相手しているからだろうか。(フィクションだが)
『ないしょのつぼみ』の視点は「子ども」を主体としているが、『こどものじかん』の視点は「大人(主に教師)」が主体である。九重りん、鏡黒、宇佐美々のシーンがたくさん描かれていても、あくまで青木大介先生を中心に話が進む。
『ないしょのつぼみ』が「子ども向けの性教育の作品」なら、『こどものじかん』は「大人向けの(特に性に関して)子どもに対する接し方を考えるマンガ」と私は感じた。
6巻以上読むと、『こどものじかん』がエロパロだけじゃないとわかるだろう。さらに、9・10巻まで読み進めると、メッセージ性はさらに強くなる。エロパロを許せる・嫌悪感がなく、懐が許せば、1~10巻まで読んでみるといいと思う。
ロリエロ萌えだけのマンガだと思っているなら、一度読んでみるといい。このマンガの評価が変わるはず(当てが外れる?)。もし自分に、女の子ができたらとか、身近に接することを想像して読んだら、共感すると思う。

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