2013年6月18日火曜日

中江みかよ先生の「小学生のヒミツ」第1巻の感想

中江みかよ先生の「小学生のヒミツ」第1巻読みました。掲載雑誌は講談社の「なかよし」です。5話ありまして、うち4話が性教育の範囲に絡むものだと思います。ただ、この作品は性教育作品というより、女子小学生が生活する上で悩んでいること全般のことを取り上げてるものと思っています。
以下、若干ネタバレありですので、要注意。








掲載誌が「なかよし」と低年齢層向けで、個人的にはいい意味でチャレンジな作品だと思っています。というのもの、作品で生理を取り上げてますが、生理は早いと10歳(小学校4~5年生)に始まるので、それ以前に漫画等で知っておけば、子どもの精神的ダメージをなくす上で効果があると思っています。
ちなみに、10歳未満にも生理が始まることがあるらしいですが、その場合は早発月経ということなので、医師の診断を推奨します。また、逆に16歳以上の場合は遅発月経なので、こちらも医師の診断を推奨します。(初潮の平均は10~15歳)

初潮(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/月経#.E5.88.9D.E6.BD.AE

ブラジャーのことも書いてありますが、小学生であればブラを一人で買うことは、金銭面のこともあってあまりないと個人的に思っている所です。特に最初にブラを買う時に一人は無理でしょう。ここのあたりは漫画を見てもらいましょう。
問題点は、こうした生理・ブラに関して身近な誰に相談したらいいのかということ。これについて、一話目の後に相談相手は誰がいいかについての提案みたいなのが書いてあるので、この点をカバーしているのも良いと思いました。
「なかよし」8月号から連載が決まったとのことです。今後、おそらく性に関する事だけでなく、小学校生活全般に関わることをテーマに作品を作っていくものと予想しています。


追記1

「小学生のヒミツ」ですが、露骨にエロを強調していないですが、性に関することを掲載しているので、大人の方で「けしからん」と思う人がいるかもしれません。でも生理やブラを付けることの悩みなどの性の問題って、女の子が成長する段階で必ず通るものなのです。
「けしからん」の一言で、子どもが悩むことの解決に関して書かれた漫画がなくなるのは、子どもの健全な育成に悪影響を与えるものだと思います。それは「子どものため」を口実にしたわがままです。「小学生のヒミツ」のような作品が、継続されて子どもたちに提供されることを願っています。


追記2

女の子の性に関する漫画は、私が知る限り「小学生のヒミツ」以外に「ないしょのつぼみ」(2004年度から小学館で掲載)もあり、漫画を通した女の子の性に関する啓発環境は良い方向に向かっているのではと個人的に思っています。
児童ポルノ禁止法改正案や青少年有害社会環境対策基本法案等で表現規制され、こういった性に関する漫画が規制されるようになってほしくないと願っていますが。
じゃあ、男の子の性に関する漫画があるのかというと、私は知らないです(ないしょのつぼみで一部触れていますが)。私自身の経験ですが、精通があった時に相談する相手もいないで困惑しながら洗って隠した記憶があります。精通でショックを経験した男性って、結構いるのではないでしょうか。
異性に興味を持ったり、一時的に女の子の背の方が高くなるのを経験したり、声変わりしたり…そういった男子小中学生の知らないこと・心変わり・悩みなどを描いた漫画があってもいいんじゃないかと最近思っているところです。
とは言いつつも、はたから見てると男の子って精神的に女の子より精神的に幼稚に見えることがあって、漫画もワンピースといったものじゃないと読まないのかなという心配があります。掲載打ち切りでは目も当てられないですからね。
将来、男子小学生向けの性教育の(あるいはそれに触れた)漫画ができるといいなと、無茶な妄想をしてます。



なかよし
http://kc.kodansha.co.jp/magazine/index.php/01033

中江みかよ先生のブログ
http://ameblo.jp/choco-pafu/
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小学生のヒミツ - 中江みかよ | 無料試し読み [pixivコミック]
  http://comic.pixiv.net/works/505

小学生のヒミツ(1) (講談社コミックスなかよし)


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